
個別指導ひとすじ27年、名学館平和堂尾西校・塾長の加藤です。
今回は、地元の人気校、一宮興道高校をご紹介します。
一宮興道高校は、尾西地区から自転車で通えるため、男女問わず人気があります。
制服チェンジや校舎改築もあいまって、ここ数年で人気が上がりました。
修学旅行は沖縄です。
文化祭も楽しそうですね。(OB提供写真↓)



愛知全県模試の追跡調査を元に、偏差値・内申点・当日点などをご紹介します。
あわせて、当塾の卒塾生達や保護者様から聞いた『リアルな情報』をご提供します!
合格者 平均偏差値
2025春 57.7(前年比-0.6)
毎年だいたい、似たような偏差値です。
ただ、平均値に変動はないものの、上位層と下位層の幅は広いです。
合格者の、最高偏差値と最低偏差値をみてみましょう。
合格者・最高偏差値 67
合格者・最低偏差値 46
内申点にもよりますが、ご覧の通り、最高と最低で21もの差があります。
興道高校は進学校で授業のペースも早いため、偏差値46で入学すると、ついていくのが大変です。

今まで多数のOBを送り出してきました。
ギリギリで合格した子は、ついていくのが本当に大変です。
もちろん、それを覚悟のうえで受験する子は応援しますが、そうでない場合、「ワンランク下げるか?」等の冷静な判断が必要です。
合格者 平均内申点
2025春 36.1点(前年+0.1)
内申点は、一昨年からの2年間で1.5点も上がりました。
人気の復活とともに、内申も復活してきましたね。
参考までに、合格者の内申点分布をみてみましょう。
最高 45点
最低 23点
「第一志望・一宮高校➡第二志望・一宮興道高校」という組み合わせが多いので、一宮高校がダメで興道に入学した生徒は、内申点がとても高いです。
いっぽう、最低23点は、当日点でかなりの高得点をとらなければいけません。
恐らく「実力はあるけど内申が低いタイプ」だと思います。
当日点のとり方
当塾では、内申点が36点(合格者平均値)の生徒に対して「5科目合計で80点をとりましょう」と伝えています。
※入試は5科合計で110点満点です
※内申点が平均値より高ければ、80点より低くてもokです。

1科目16点×5科目で、計80点に届きます。
どの科目もまんべんなく得点出来る子は、これを目指しましょう。

得意科目で思いっきり高得点をゲットすれば、苦手科目へのプレッシャーが減ります。
当塾から合格していく子は、このパターンが多いです。
この表でいうと、右端の『苦手科目12点』を無理に16点に引き上げようとするのではなく、得意科目で満点を狙うのです。
合格ラインに対し、得意科目で貯金を作り、苦手科目の借金を帳消しにしましょう。

中学の時から早めに得意科目を極めておくと、高校で文系・理系に分かれたあと、有利ですよ!
入試倍率
2025春 1.66(前年比-0.25)
創立40周年を期に行った「制服フルモデルチェンジ」が効いたのか、ジリジリと倍率が上がり、2024春は1.91倍までいきました。
2025は少し落ち着きましたね。
推薦入試に限ると…
2022 1.08倍
2023 1.78倍
2024 2.01倍
2025 1.48倍
2023~2024に急上昇し、2025は一般同様に少し落ち着きましたね。
組み合わせ相手校
一宮興道高校を第一志望とする場合…
公立普通科だと「津島高校」「一宮北高校」が多いです。
数年前までは津島高校と一宮興道高校のレベルがほぼ同じだったため、津島高校が滑り止めにはなりませんでした。
しかし、ここ数年で津島高校の偏差値が下がってきているため、より組み合わせやすくなりました。
私立高校の併願先は、「名城大附属・特進or進学」「愛知啓成・特進」「清林館・特進」が多いです。
これらの私立高校で先に合格が出た場合、一宮興道高校を単願とする生徒も増えてきています。
「もし興道がダメだったら、私立へ行く」というパターンですね。
卒業後の進路
卒業生約320名中、国公立大学への進学者は…
2025春 132名(うち、公立大42名)
2024春 127名(うち、公立大38名)
2023春 137名(うち、公立大32名)
2022春 127名(うち、公立大48名)
2021春 103名(うち、公立大39名)
…このような推移です。
高3生の3~4割が、国公立大学に合格しています。
2025春の入試結果に絞ると、内訳は次の通りです。
【旧帝大レベル】
名古屋大学5名
大阪大1名
【地元国公立大学】
名古屋工業大学1名
岐阜大学13名
愛知教育大学17名
三重大6名
愛知県立大学15名
名古屋市立大学4名
次に、2025春の、地元の人気私立大学への合格者数をみてみましょう。
合格者数が30名以上の大学を、ピックアップしました。
南山大学133名
愛知大学165名
名城大学119名
中京大学52名
愛知淑徳大学160名
愛知工業大学173名
椙山女学園大学84名
中部大50名
岐阜聖徳大学71名
その他、同志社大・立命館大など地方難関大の合格者もいます。
詳しくは、一宮興道高校の公式HPでご確認ください。
進路指導
文系4クラス&理系4クラスなので、文理のバランスは半々です。
一宮興道高校の基本姿勢は「大学行くなら、一般入試で学力一発勝負!」です。
塾生や卒塾生の話によると、推薦入試にはあまり積極的では無いようです。
ただし、次の様な場合は、使わせてくれることもあるようです。
・行きたい大学に対する生徒の熱意が、非常に強い
・保護者様が、ゴリゴリに押しまくる
OB達の話では、以前に比べ、だいぶ寛容になっているようです。
特に、高校の校長による推薦状が不要な「総合型推薦」に対しては、必要な調査書を出してくれるようになってきているようです。
担任の先生にもよるそうなので、普段から先生とはコミュニケーションをとっておきましょう。

今の時代、私立大学入学者の「約6割」が推薦入試です。
それを受け、「滑り止めの私立大学は、推薦(併願可)で先に合格を確保しておく」という戦略が流行っております。
仮に国公立大学を目指すにしても、併願先の私立大学で推薦が使えるなら、使いたいですよね。
まとめ
一宮興道高校は進学校なので、授業のペースは速いです。
基本的に国公立大学進学を視野に入れているため、授業内容や使用教材も難し目です。
冒頭にも書いた通り、ギリギリ合格はオススメできません。
ギリギリ合格だと、授業についていけない可能性が高まります。
せめて「真ん中より上」でついていけるような力を、つけておきましょう。

卒塾生達の進学後の様子をみる限り、「中学校で上位約20%」に入っていた子は、真ん中より上でついていけます。
中学校で上位20%に入っていなくても合格する子はいますが、真ん中より下でのスタートになる可能性があります。
以上、お読み頂きありがとうございました。
ご不明な点などあれば、お気軽にお問い合わせください。
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