志望大学選びのカギ! 私立大学における「推薦割合・一般割合」を解説

私立大学 推薦比率 大学入試
私立大学 推薦比率
加藤塾長
加藤塾長

個別指導ひとすじ27年、塾長の加藤です。

今回は、愛知県近隣の私立大学における「推薦・一般の割合」をご紹介します。

各数値は、旺文社「真の大学の実力」から引用しています。

2023春における、全国の私立大学入学者の内訳は、次の通りです。
※非公表の大学を除く

ご覧の通り、約60%が「推薦・その他」です。
※「その他」には、社会人入試や編入学が含まれます。

「推薦・その他」の、詳しい内訳をみてみましょう。

指定校…高校内審査を通過すれば、ほぼ合格。
人気大学を目指す場合、オール4以上のライバル達と激戦になることも。

公募…高校の校長による推薦状が必要な推薦枠です。

附属・系列…附属高校や系列高校からの内部進学枠です。

総合型…高校の校長による推薦状がいらない、自己推薦枠です。

今や、私立大学入学者のうち約60%は「推薦入試」によるものです。
残り40%の空席を、一般入試=学力一発勝負で奪い合わなければいけません。

一般入試だけで戦うのが心配なら、「併願可能」な推薦を検討されては如何でしょうか?
併願可能な推薦で先に合格を確保しておき、メンタルを安定させた状態で年明けの一般入試に挑む、という戦略がオススメです。

私立大学が第一志望なら、「専願枠」でチャンスを増やすことも可能です。

地元の私立大学を『推薦比率50%以上』と『50%以下』に分けて紹介していきますので、志望大学選びの参考にしてください。


※椙山女学園大学・名古屋学芸大学・金城学院大学など、非公表の大学は掲載しておりません
「推薦比率」の中には、社会人・編入学などを含みます。

加藤塾長
加藤塾長

一宮地区から受験者が多い大学を、優先して紹介します

推薦比率 50%以上の大学

まずは、推薦の比率が50%以上の大学をみてきましょう。
※アイウエオ順です。

愛知学院大学 58.7%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
575 255 44.3% 55.7%
心理 165 75 45.5% 54.5%
健康科学 271 113 41.7% 58.3%
288 62 21.5% 78.5%
経営 318 103 32.4% 67.6%
経済 274 113 41.2% 58.8%
345 152 44.1% 55.9%
総合政策 229 84 36.7% 63.3%
154 81 52.6% 47.4%
104 51 49.0% 51.0%
全学部 2502 1034 41.3% 58.7%

特に商学部が高い(78.5%)ですね。
薬学部だけ、比率が50%をきっています。
※薬学部は総合選抜を実施していません。

附属は「愛知高校」ですが、内部進学者は少ないです。

愛知工業大学 推薦比率52.6%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
1178 646 54.8% 45.2%
経営情報 147 31 21.1% 78.9%
情報科学 229 60 26.2% 73.8%
全学部 1554 737 47.4% 52.6%

工学部のみ、50%をきっています。
他の2つの学部は、ともに70%を超えています。

附属は「愛知工業大学名電高校」です。

愛知淑徳大学 56.2%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
292 101 34.6% 65.4%
人間関係 222 93 41.9% 58.1%
心理 189 69 36.5% 63.5%
創造表現 334 128 38.3% 61.7%
健康医療 313 103 32.9% 67.1%
福祉貢献 126 31 24.6% 75.4%
交流文化 306 121 39.5% 60.5%
ビジネス 273 92 33.7% 66.3%
グローバル 60 28 46.7% 53.3%
全学部 2058 901 43.8% 56.2%

福祉貢献学部が、70%を超えています。
どの学部も、推薦比率が50%以上です。

附属は「愛知淑徳高校」で、中高一貫校です。

一宮研伸大学 64%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
看護 86 31 36.0% 64.0%
全学部 86 31 36.0% 64.0%

看護学部のみの単科大学です。
附属高校はありません。

岐阜医療科学大学 59.7%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
保健科学 211 83 39.3% 60.7%
看護 105 26 24.8% 75.2%
薬学部 74 48 64.9% 35.1%
全学部 390 157 40.3% 59.7%

薬学部のみ、一般比率が大きく上回っております。
附属高校はありません。

岐阜聖徳大学 56.2%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
教育 338 184 54.4% 45.6%
外国語 81 17 21.0% 79.0%
経済情報 176 19 10.8% 89.2%
看護 83 40 48.2% 51.8%
全学部 2058 901 43.8% 56.2%

看板学部である「教育学部」のみ、50%をきっています。
看護学部も、ほぼ半々です。

附属は「岐阜聖徳学園高校」です。

岐阜保健大学 77.3%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
看護 62 18 29.0% 71.0%
リハビリ 79 14 17.7% 82.3%
全学部 141 32 22.7% 77.3%

学生数は多くないものの、東海地区初のシュミレーションセンターを擁することから、毎年、志望する高校生がいます。

附属高校は、ありません。

修文大学 70.7%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
健康栄養 37 1 2.7% 97.3%
看護 104 29 27.9% 72.1%
医療科学 74 33 44.6% 55.4%
全学部 215 63 29.3% 70.7%

健康栄養学部は、37名中、1名だけが一般入試でした。
看護も70%以上が推薦です。

附属は「修文学院高校」です。

中京大学 57.1%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
国際 272 139 51.1% 48.9%
201 95 47.3% 52.7%
心理 182 75 41.2% 58.8%
319 134 42.0% 58.0%
経済 340 137 40.3% 59.7%
経宮 347 154 44.4% 55.6%
総合政策 241 117 48.5% 51.5%
現代社会 268 119 44.4% 55.6%
328 177 54.0% 46.0%
スボーツ科学 800 126 15.8% 84.3%
全学部 3295 1414 42.9% 57.1%

スポーツ科学部は、驚異の84.3%なので、一般入試はかなりの『狭き門』ですね。
工学部と国際学部だけ、50%をきっています。

附属は「中京大中京高校」です。

中部大学 63.5%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
725 268 37.0% 63.0%
経営情報 352 99 28.1% 71.9%
国際関係 128 16 12.5% 87.5%
人文 416 146 35.1% 64.9%
応用生物 412 204 49.5% 50.5%
生命健康科学 392 131 33.4% 66.6%
現代教育 158 58 36.7% 63.3%
理工 215 98 45.6% 54.4%
全学部 2798 1020 36.5% 63.5%

国際関係学部は、驚異の87.3%!
国際だけに限らず、どの学部も、附属高校からの内部進学者が多いです。
応用生物学部のみ、一般と推薦がほぼ半々です

附属は「春日丘高校」「中部大第一高校」です。

東海学園大学 75.5%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
経営 224 76 33.9% 66.1%
人文 113 39 34.5% 65.5%
心理 121 36 29.8% 70.2%
教育 178 63 35.4% 64.6%
スポーツ健康 261 29 11.1% 88.9%
健康栄養 143 12 8.4% 91.6%
全学部 1040 255 24.5% 75.5%

どの学部も60%を超えており、スポーツ健康学部と健康栄養学部がダントツで高いですね。
先に登場した中京大学のスポーツ科学部と修文大学の健康栄養学部も、推薦比率が高かったです。

附属は「東海学園高校」です。

名古屋学院大学 63.9%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
経済 279 56 20.1% 79.9%
現代社会 184 60 32.6% 67.4%
356 39 11.0% 89.0%
206 70 34.0% 66.0%
外国語 163 41 25.2% 74.8%
国際文化 205 70 34.1% 65.9%
スポーツ健康 172 34 19.8% 80.2%
リハビリ 90 22 24.4% 75.6%
全学部 1428 515 36.1% 63.9%

商学部と、またまたスポーツ健康学部が80%越えです。
どの学部も60%を超えています。

附属は「名古屋高校」です。
名古屋高校は、進学校のため他大学を目指す子が多く、内部進学者は少ないです。

名古屋女子大学 69.2%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
健康科学 210 72 34.3% 65.7%
医療科学 36 11 30.6% 69.4%
家政 76 16 21.1% 78.9%
80 25 31.3% 68.8%
全学部 402 124 30.8% 69.2%

家政学部は約80%です。
どの学部も推薦比率が60%を超えています。

附属は「名古屋女子高校」です。

日本福祉大学 71.6%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
社会福祉 260 66 25.4% 74.6%
経済 191 54 28.3% 71.7%
健康科学 200 5 2.5% 97.5%
教育・心理 161 60 37.3% 62.7%
国際福祉 207 53 25.6% 74.4%
看護 32 3 9.4% 90.6%
スポーツ科学 107 19 17.8% 82.2%
全学部 1397 397 28.4% 71.6%

どの学部も70%を超えており、健康科学は、驚異の97.5%!
附属は「日本福祉大学附属高校」です。

推薦比率 50%以下の大学

次に、推薦比率が50%以下の大学をみていきましょう。
こちらも、アイウエオ順です。

愛知大学 40.5%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
339 213 62.8% 37.2%
経済 383 255 66.6% 33.4%
経営 450 242 53.8% 46.2%
現代中国 205 93 45.4% 54.6%
国際コミュ 263 157 59.7% 40.3%
378 243 64.3% 35.7%
地域政策 248 146 58.9% 41.1%
全学部 2266 1349 59.5% 40.5%

現代中国学部だけ、推薦比率が50%を超えています。
経営学部は、指定校推薦で114名が入学しており、他の学部より際立って多いです。

附属高校は、ありません。

愛知医科大学 推薦比率29.2%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
116 85 73.3% 26.7%
看護 103 70 68.0% 32.0%
全学部 219 155 70.8% 29.2%

医学部は公募のみ、看護学部は指定校&公募のみです。
両学部とも、総合型はありません。

附属高校はありません。

大同大学 45.7%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
574 341 59.4% 40.6%
情報 348 160 46.0% 54.0%
全学部 922 501 54.3% 45.7%

情報学部は、推薦が50%を超えています。

附属は「大同大学大同高校」です。

豊田工業大学 28.7%

学部 入学者 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
108 77 71.3% 28.7%
全学部 108 77 71.3% 28.7%

公募と指定校のみで、総合型はありません。
高専からの編入学があるため、推薦の中に「その他」が13名も含まれます。

附属高校はありません。

南山大学 31.1%

学部 入学者数 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
356 297 83.4% 16.6%
外国語 359 233 64.9% 35.1%
経済 285 186 65.3% 34.7%
経営 291 197 67.7% 32.3%
305 223 73.1% 26.9%
総合政策 284 175 61.6% 38.4%
理工 295 218 73.9% 26.1%
国際教養 143 74 51.7% 48.3%
全学部 2253 1553 68.9% 31.1%

国際教養学部だけ、推薦が40%を超えています。
文学部は、国立大学なみに推薦が少ないです。

附属高校は「南山男子高校」と「南山女子高校」です。

藤田医科大学 31.5%

学部 入学者数 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
医療科学 247 157 63.6% 36.4%
保健衛生 286 208 72.7% 27.3%
全学部 533 365 68.5% 31.5%

医学部は非公表です。

附属高校はありません。

名城大学 44.1%

学部 入学者数 一般
選抜
一般
比率
推薦
比率
429 212 49.4% 50.6%
経営 310 82 26.5% 73.5%
経済 340 134 39.4% 60.6%
外国語 140 65 46.4% 53.6%
人間 259 150 57.9% 42.1%
都市情報 251 149 59.4% 40.6%
情報工学 188 121 64.4% 35.6%
理工 1079 680 63.0% 37.0%
322 201 62.4% 37.6%
311 236 75.9% 24.1%
全学部 3629 2030 55.9% 44.1%

理系の学部は、全て40%をきっています。
文系は学部により70%を越えますので、狙い目です。

附属は「名城大学附属高校」です。
県内志願者数トップの、超人気校です。

まとめ

全体的に、理系の学部は推薦比率が低めで、文系の学部は高めです。
一般入試だけで戦うのが心配な方は、併願可能な推薦枠を先に受験することで、チャンスを増やしましょう。
勿論、第一志望の大学は「専願枠」で決めにいきましょう!

ただ、「ウチは推薦は基本的に使わない」という方針の公立高校があります。
特に進学校ほど、その色は濃くなっていきます。
その場合は、高校からの推薦状が不要な「総合型」を検討しましょう。

加藤塾長
加藤塾長

総合型において、「推薦状」は不要ですが「調査書」が必要です。
調査書をスンナリと出してもらえるよう、高校の先生とは良好な関係を築いておきましょう

以上、お読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人
名学館 平和堂尾西校 塾長
加藤 高志

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