個別指導ひとすじ27年、名学館・平和堂尾西校・塾長の加藤です。
今回は、木曽川高校についてご紹介します。
木曽川高校は、尾西地区全域からとても通いやすく、人気があります。
群共通校として、様々な高校と組み合わせやすいことも、人気を後押ししています。
当塾からも距離が近いので、開校以来、たくさんのOBが通っています。
木曽川高校は『普通科』と『総合ビジネス科』を併設していますので、順番に紹介していきます。
※内申点と偏差値は、すべて愛知全県模試の追跡調査によるものです
※2024春の数値はまだ発表されていませんので、2023春の数値を掲載しております
普通科
基本的に、進学を目指すコースです。
ただ、勉強いっぽんやりではなく、行事も楽しいようです。
普通科に在籍している塾生さんによる撮影です↓
合格者 平均内申点
2023春 29.6点(昨年比-0.4)
ここ4~5年、内申点に大きな変動はありません。
大体、30点前後です。
参考までに、合格者の分布をみてみましょう。
最高 37点
最低 24点
ご覧の通り、オール4以上あっても、「近いから」という理由で木曽川高校へ進学する子がいます。
中には「一宮西レベル」の学力を持ちながら、木曽川高校へ進学する子も。
また、組み合わせ相手である「一宮南高校」や「津島高校」がダメで第二志望として入学する子達も、総じて内申点が高いです。
最低内申24点は…まあまあの奇跡です。
かなり当日点が高い子だと思いますので、楽観しない方が良いでしょう。
合格者 平均偏差値
2023春 49.8(昨年比-0.5)
2018年の偏差値52.2から、年々ジリジリと下がってきています。
「木曽川高校よりも、清林館や愛知啓成のほうが大学の推薦が多いから、そっちへ行く」という選択をされるご家庭が増えていることも、影響しているでしょう。
さらに、「修文学院高校」も、急激に生徒数を伸ばしています。
修文学院高校の特進コースに在籍している生徒からの情報によると、東海地区の人気大学の指定校推薦枠を増やしているようです。(N山大学の枠も増加中とのこと)
私立高校VS公立高校による生徒争奪戦は、ますます激化していくでしょう。
入試倍率
2023春 2.06倍(昨年比-0.14)
かつては2.5倍を超える年もありましたが、ここ数年は1.8~2.5倍です。
入試 当日点のとり方
内申点が30点ある生徒に対して、当塾では「5科合計で最低60点はとろう!」と指示しています。
※入試は5科合計で110点満点です
当塾では、2つの得点プランを提示しています。
2023春はマークシート元年で平均点が一時的に上がりましたので、+5点のイメージです
5科目をバランスよく得点する場合は、1科目12点以上。
得意・不得意を踏まえた、バラつきタイプ。
得意・不得意のバラツキがある子は、無理にAを目指すより、Bを目指した方が良いです。
当塾の過去データでは、バラつきがある子は圧倒的にBの方が合格しやすいです。
2023春に合格したY君は、プランBの代表者。
Y君の得点をご覧ください。
※2023は一時的に平均点が上がったので、結果的に合格者平均は65点になりました
Y君の、冬の全県模試はD判定。危険信号が出ていました。
模試返却後、ラストスパートに採用した作戦は、次の通り。
1 苦手科目(国語)は背伸びしない。
応用問題はカットし、基礎レベルだけを徹底しました。
2 得意科目(理科・英語)は妥協しない。
徹底的に応用レベルまで指導しました。
3 社会の勉強時間を増やす
社会は暗記要素が強く、直前の追い込みと結果をつなげやすい科目です。
みごと、D判定からの逆転合格!
Y君は高校1年生になっても塾を続けています。
理系進学へ向け、得意な理科を活かすべく、数学を頑張っています。
Y君は高2から理系へ進みますので、得意な理科をよりいっそう活かすことができます。
総合ビジネス科
続いて、総合ビジネス科。
こちらは、進学・就職のいずれかを目指します。
普通科同様、学校行事が盛んです。
photo by 総合ビジネス科に在籍している塾生↓
合格者 平均内申点
2023春 28.0点(昨年比+0.5)
ここ4~5年、内申点に大きな変動はありません。
大体、27~28点です。
参考までに、合格者の分布をみてみましょう。
最高 30点
最低 26点
オール3にプラスマイナス2~3点の幅で、だいたい毎年こんな感じです。
合格者 平均偏差値
2023春 44.5(昨年比±0)
内申点同様、こちらも例年ほぼ同じです。
当日点は、5科目合計で50点をとるように、塾生に指示しています。
入試倍率
2023春 2.39倍(昨年比-0.34)
かつては3倍を超える年もありましたが、クラス数が増えてから、2.7~2.3倍です。
総合ビジネス科は総定員のうち約半数が「推薦枠」です。
第一志望で考えるなら、推薦を検討しましょう。
総合ビジネス科 2023春の推薦入試の状況
受験者数61名 合格者数44名
合格率72.1%
総定員80名のうち、推薦合格者が44名もいます。
組み合わせ相手校
木曽川高校を第一志望とする場合…
公立普通科だと「一宮北高校」が多いです。
公立専門学科だと、「一宮商業高校」「起工科高校」が多いです。
私立高校の併願先は、「修文学院」「愛知啓成」「清林館」が多いです。
これらの私立高校で先に合格が出た場合、木曽川高校を単願として受験するパターンも多いです。
「木曽川高校がダメだったら、私立高校へ進学」というパターンですね。
卒業後の進路
◆2023 卒業後の進路◆
※ 木曽川高校HPより。「普通科・総合ビジネス科」をまとめたものです。
国公立大学 | 16名 |
私立大学 | 97名 |
短期大学 | 14名 |
専門学校 | 24名 |
その他 | 6名 |
卒業生の約10%が、国公立大学へ進学します。
国公立大学へ進学したい子は、上位10%を死守しましょう。
●2023春における、地元国公立大学の合格者は以下の通り。
名古屋工業大学1名
岐阜大学1名
愛知教育大学1名
静岡大学1名
●地元の人気私立大学の合格者は、以下の通り。
南山大学12名
愛知大学45名
名城大学18名
中京大学10名
愛知学院大学89名
椙山女学園大学8名
愛知淑徳大学29名
中部大学26名
名古屋学院大学52名
岐阜聖徳大学33名
●総合ビジネス科単体は、次の通り。
四年制大学 | 21名 |
短期大学 | 6名 |
専門 | 24名 |
就職 | 16名 |
その他 | 8名 |
普通科 文理選択
高2から、文系・理系に分かれます。
高3から、文系は「文Ⅱ=国公立クラス」と「文Ⅰ=それ以外」に分かれます。
2023春 3年生の文理内訳
文系 | 3クラス |
理系 | 1クラス |
・文系3クラスのうち、文Ⅱ(国公立クラス)は1クラスです。
・理系1クラスの中で、女子は5名です。
・今の2年生の理系女子は、10名です。
総合ビジネス科 クラス選択
高2から、「情報」「会計」「進学」に分かれます。
情報コースはPC台数の都合で、MAX20人です。
現高3生の塾生に、人数の内訳を聞きました。
情報→約20人
会計→47~48人
進学→12~13人
会計コースの子達が2クラスに分散しているらしく、正確な人数が分からないとの事。
どのコースからも進学は可能で、情報&会計は、資格を活かした進学を狙います。
大学の推薦入試について
OB達や保護者様方の話によると、木曽川高校・普通科は「推薦による大学入試」に消極的です。
中3生向けの「高校入試説明会」でも、「我が校の普通科は、基本的に推薦を使いません」と公言しています。
2022年までは、指定校推薦枠は公表されませんでした。
希望大学・学部の枠があるかないかもわからない状態で、希望書だけ提出。
枠が無い場合、代案も無く終了…。
「今年は枠がありません。切り替えて一般で頑張ろう」といった状態です。
朗報!?
2023年の高3生には、指定校推薦枠が事前に公開されました!
2023年だけかもしれませんが、来年も続くと良いですね。
↑塾生Aさんは、ちょうど志望大学の指定校がありましたので、高1~の好成績を活かして、みごとに合格を勝ち取りました。
大学入試で指定校推薦を使う場合、「高1~高3の1学期まで」の内申平均点が基準となります。
よって、「高1の入学時から好成績をとり続ける事」が条件です。
人気大学だと、オール4以上は必須です!
木曽川高校・普通科の進路指導スタンスは、基本的に「大学に行くなら、一般入試で学力一発勝負!」です。
しかし、今や私立大学に限れば「入学者の6割が推薦入試」という現実を考えると、一般入試だけで戦うのは、少々リスクが高いです。
「じゃあ、推薦も視野に入れた進路指導をしてくれる私立高校の方がいいかな?」という選択をされるご家庭が増えているのも、うなずけます。
特に、上のお子様が一般入試で苦労されたご家庭ほど、下のお子様でそういった選択をされるケースが多いです。
いっぽう、総合ビジネス科から大学を受験する場合は、普通科より積極的に推薦を使うようです。
簿記などの資格をたくさん取得し、さらに成績が優秀であれば、経営・会計系学部に対する指定校推薦(総合ビジネス科専用枠)を狙うことができます。
定期テストと資格検定の時期が重なる場合がありますので、その間はかなり忙しくなります。
普通科より忙しい、なんて時期もあります💦
以上、木曽川高校について、紹介しました。
今後も、塾生やOBから新情報を入手するたび、追記していこうと思います。
ご不明な点などあれば、お気軽にご相談ください。
コメント