個別指導ひとすじ27年、塾長の加藤です。
2024年春の結果を踏まえた最新データがそろいましたので、ご紹介します!
今回は「私立高校編」です。
愛知全県模試の追跡調査を元にしています。
一宮市内だけでなく、通学圏内である「尾張西部&名古屋市北西部」も、あわせてご紹介します。
一宮地区・公立高校編は、別記事へ↓
塾長仲間の吉澤先生@名学館・小牧新町校が、県内全域の高校についてまとめてくれています↓
高校別 内申点&偏差値
私立高校は、ひとつの学校に複数のコースが混在している為、ごちゃまぜでランキングすると分かりにくくなります。
よって、尾西地区からの距離が近い順で、高校ごとにお届けします。
・数値は、合格者の平均値です。
・内申点の( )は、昨年対比です。
・一宮から距離はありますが、工業高校として受験者が多い「名古屋たちばな高校」も含みます。
高校名 | 学科 | 内申点 | 偏差値 |
修文学院 | 特進 | 30.7 (-0.4) | 50.4 |
進学 | 28.1 (+1) | 43.3 | |
家政 | 27.4 (+0.3) | 40.1 | |
情報会計 | 25.6 (-0.8) | 40.7 | |
食物調理 | 27 (+0.6) | 41.5 | |
愛知啓成 | サミッティア | 35.5 (+0.1) | 57.1 |
グローバル | 30.8 (+0.4) | 50.1 | |
アカデミア | 28.5 (±0) | 46.7 | |
大成 | ラトナディア | 38 (+0.2) | 60.4 |
プラウディア | 31.7 (±0) | 51.2 | |
滝 | 普通 | 42.6 (+0.5) | 68.8 |
清林館 | 文理特進 | 37.8 (+0.5) | 58.2 |
国際 | 35 (+1.9) | 55.1 | |
文理選抜 | 31.9 (-0.5) | 52 | |
進学総合 | 29.1 (-0.3) | 45.9 | |
名城大附属 | 特進 | 41.3 (+0.1) | 64.5 |
進学 | 39.4 (-0.2) | 60.1 | |
総合 | 36.1 (-0.3) | 57 | |
同朋 | 普通 | 30.7 (-0.2) | 48.1 |
商業 | 29.3 (-2) | 43.2 | |
音楽 | 32 (+5.8) | 44.9 | |
名古屋 たちばな |
電気・電子 | 25.2 (+0.9) | 41.6 |
機械 | 24.3 (+0.4) | 39.6 |
模試によって数値が変わりますので、ご注意ください。
私立高校は、県からの補助金増額や高校からの奨学金拡充などにより、費用的に通いやすくなりました。奨学金は、金額が多い学校だと、3年間で計100万円以上が支給されます。
また、各校が競うように設備を改修しており、年々、人気が高まっています。
もちろん、お金以外の魅力もあります。
数学や英語の主要科目について、高校によっては、習熟度別にクラスを細かく分けて指導してくれます。
また、国際系のコースでは「英検」を積極的に取得させ、英検取得者が有利な大学入試へ導いてくれます。
1 出願資格
英語の試験が免除されるケースあり
2 得点換算
〇級は〇点に換算、など
3 加点
〇級は、総合点に+〇点、など
4 判定優遇・合否参考
全国400校以上の大学で、英検を利用できます。
チャンスが増えたり、負担を減らしたり。メリットが多い!
みかけ倍率に惑わされないで!
私立高校は、募集定員より多くの合格者を出します。
なぜなら、公立高校を第一志望とする生徒が多く、公立が受かったらそちらへ行ってしまうからです。
一部の高校が合格者数を公表していますので、みてみましょう。(2023春の例)
高校名 | 募集 人数 |
志願者数 | みかけ 倍率 |
実際の 合格者 |
実質 倍率 |
滝 | 108 | 1014 | 9.4 | 548 | 1.84 |
名古屋 | 243 | 1204 | 5 | 910 | 1.32 |
名古屋大谷 | 528 | 1903 | 3.6 | 1783 | 1.06 |
ご覧の通り、実質倍率はどこも1倍台ですね。
滝高校はみかけ9.4倍ですが、実質は1.84倍です。
募集人数108名に対し、実際には約5倍の合格者を出しています。
みかけ倍率だけで戦意喪失しないでくださいね。
大学進学を考えるなら
私立高校は「推薦入試」を積極的に使って『選択肢の幅を広げる』という強味を持っています。
高校によっては『在校生の数より、大学推薦枠の合計人数の方が多い=選ばなければ、推薦でどこかの大学には進学できる』というケースもあります。
もちろん、大学別の内申点基準(人気大学はオール4!)はありますが、推薦枠が多いのは魅力です。
いっぽう、公立高校・普通科の中には、「推薦は逃げだ!」という校風のところもまだ存在します。
特に、尾張地区の上位校へ進学した卒塾生やその保護者様から「高校で成績が良くても、なかなか推薦を使わせてくれない…」という話を、よく聞きます。
私立大学に限れば「入学者のうち約6割は推薦入試」という現実を考えると、「推薦は逃げ」という発想は、さすがに古いかと…💦
地元私立大学の一例です(2022年)↓
学部にもよりますが、推薦比率が50%をきっているのは、「名城大」「愛知大」「南山大」のみです。
私立大学の推薦入試については、別記事でさらに詳しく掘り下げています↓
「推薦で入学した生徒は、一般で入学した生徒に比べて学力的に不安があるのでは?」という意見もあります。
しかし、東北大学や早稲田大学の調査によると「大学入学後、成績がもっとも良いのは推薦系入学者」という結果も出ています。(朝日新聞EduAより)
このことからも、推薦が決して「逃げ」では無いことが、お分かり頂けると思います。
世帯年収にもよりますが、基本的に、公立より私立の方が費用がかさみます。
その費用を「将来への投資」として考えるなら、私立高校も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
以上、お読みいただきありがとうございました。